失恋をした経験はありますか?
失恋後すぐに立ち直れず、辛く悲しい思いをした人もとても多いでしょう。
今回は、そんな誰しもが経験している失恋の辛さについて解説します。
【失恋後の心理】で失恋するとなぜ辛く、どのような過程を経ていくのかを。
次に【失恋後やってはいけない行動】から【立ち直るために効果的な方法】まで。
現在失恋中で辛い人は勿論、失恋でなかなか立ち直れなかった人も是非参考にしてみて下さいね。
失恋が辛いとき【失恋後の心理とは】
失恋は大抵の人にとって辛いもの。
まずは、失恋後なぜ辛いと感じるのか心理状態を確認してみましょう。
ステップ1:失恋後は現実が受け止めきれない
失恋直後は失恋した現実を受け入れられず、困惑や戸惑いの感情が心を占めます。
「ずっと大好きだよって言ってくれたのに」「また会おうねって約束したのに」と、なぜ?どうして?と脳内はクエスチョンマークでいっぱいです。
また、片思いからの失恋も同様で「優しくしてくれてたのは何だったの?」「どうして私じゃなく別の女を彼女に選んだの?」という困惑におそわれます。
そのため、疑問にさいなまれ失恋した現実を受け止めきれず、失恋直後は若干の現実逃避にも陥りがち。
「あの時こう言ったから嫌われた?言わなければよかったの?」「ダメな所があれば指摘してもらって、また仲良く過ごせるはず」などなど。
脳内で今更どうにもできないことを考えたり、都合の良い未来を勝手に作り上げることで、受け止められない現実から逃避をするのです。
これは一種の心理的防衛でもあり、精神が破綻しないように脳が一時的に現実逃避をさせている作用もあります。
失恋後しばらく時間が経ってようやく、心理状態は次の段階へうつります。
ステップ2:ドーパミンが分泌され、元カレに執着&依存状態に
時間と共に現実を徐々に受け入れ始めた次に、心を占めるのが執着心や依存心です。
失恋で傷ついた辛い精神状態の時、脳内ではドーパミンが分泌されていると言われています。
なぜドーパミン?と疑問に思いますよね。
そもそも、ドーパミンは興奮したときや幸福を感じているときに脳内に出される神経物質です。
やる気や意欲的な時にも分泌され、ドーパミン自体は脳内ホルモンの中でもポジティブな意味合いが強い物質。
それがなぜ失恋直後にも出るかというと、元カレから得られた過去の幸福感を再度求め、ドーパミンが分泌されるのです。
しかし、あの頃と同じ幸福感は求めても既に得られない状況の為、脳内でどんどん依存状態の心理になっていきます。
ニコチン中毒者がタバコを吸っている間は幸福感を得られるけど、ニコチンが切れた後にタバコが吸いたくなる状態をイメージすればよいでしょう。
求めても求めても満足いくものが得られない状況は、元カレに対しての執着心や依存心を増幅させます。
「なんで?やり直したい!何でもするから…」と、欲しくて欲しくて堪らなくなっていくのです。
失恋したのに元カレにしつこく復縁を迫ったり、連絡をしてみたり話し合ってもう一度チャンスが欲しいと足掻いている段階がこれにあたります。
ステップ3:時間が経つにつれ現実を受け止めるようになる
執着や依存も落ち着いて、ようやく失恋した現実を受け止め始めます。
前述したようにあれこれと足掻いてみても実際は、元カレと連絡がつかなかったり既読スルーされたり、新しい彼女を作られたりと大体結果は惨敗です。
より辛さは増しますが、その辛い態度が少しずつ現実を思い起こさせるきっかけにもなります。
「もう何してもダメなんだな」「カレの心は私には全くないんだな」などと、現状を受け入れ始めるのです。
ここに至るまでに感情が振り回され、いつもの自分ではない自分に直面し、とても嫌な気持ちをしてきた人も多いでしょう。
しかし、失恋後は言わないだけで大抵の人は今回お伝えしたように、同じような経過をたどります。
元々の性格や元カレとの関係性などによっては、失恋直後からとても元気な人も勿論いますが、失恋で辛いと落ち込んでいるのは自分だけではないという事を忘れないで下さいね。
失恋を辛く感じる仕組みは、万人共通のものなのです。
失恋が辛いとき【やってはいけない行動】
失恋が辛いからと、ついついやってしまう行動があります。
しかしそれは、失恋から立ち直る機会を先延ばしにしてしまいかねないため、できる限りやってはいけません。
感情を抑えてしまう
辛いという感情をむやみに抑えて、心に蓋をするのは逆効果です。
痛みや悲しみから顔を背け、無かったことにしたい気持ちも分かりますが、感情は抑えれば抑えるほど後から大きな反動として返ってきます。
これは、失恋に限った話ではなく普段からストレスに蓋をしてしまうと、ある日突然心と体のバランスが崩れ病気になってしまう事と同じです。
ため込めばため込むほど、その反動は大きなバネとなり感情のリバウンド現象が起こってしまうのです。
そうなると、失恋直後の辛い気持ちよりももっと拗れてしまい、回復までの時間はさらに必要となってしまいます。
元カレのことを忘れようとする
失恋後いかに早く元カレのことを忘れられるかは確かに大切です。
しかし、やり方を間違えると忘れたいはずの元カレの記憶が、逆に定着してしまいかねません。
それは、「忘れよう。考えてはいけない。忘れなきゃ」と、必死で忘れようとする行為。
ついついやってしまう人も多いですが、これは元カレのことを忘れようとすればするほど、人は無意識に元カレのことを思い出してしまうのです。
似た現象で「今日からダイエットするから絶対食べない!」と思ったとたん、普段以上にお腹がすいたり何か食べたくなった経験はありませんか?
人は、何かを避けようと意識すればするほど、どうしてもその事を考えてしまうのです。
考えてはいけないと頑張っても元カレのことを思い出してしまい、記憶の中にますます元カレが定着してしまいます。
元カレにしつこく連絡したり、SNSをチェックしてしまう
失恋で辛い過程内の執着モードの状態でついついやってしまうのが、元カレとコンタクトを取ろうとする事。
直接電話をしたりメッセージを送るほかにも、昨今では元カレの近況や様子を探るためSNSで動向をチェックしてしまったり。
「私は今こんなに辛いのにカレは何してるのかな…」「もしかしたらやり直せるかも」など、淡く強烈な想いからとりがちな行動ですよね。
しかし、これは最早元カレのことが大切や好きという感情ではなく、脳内で溢れたドーパミンによる枯渇感です。
恋愛感情というよりも依存症状と捉えた方がしっくりきます。
中途半端に元カレから返事が来たりすればそこに希望を見出してしまい、ますます失恋の辛さは延長され、後々さらに大きく傷つきかねません。
失恋が辛いとき【立ち直る方法】
最後に、失恋の辛さから1日でも早く立ち直るため、効果的な方法をお教えします。
あえて元カレのことを考える時間を設ける
やってはいけない行動の中に「忘れようとすればするほど、考えてしまう」ことを挙げました。
忘れたい気持ちはあるものの、どうしても考えてしまうのならば、あえて元カレのことを考える時間を設けるのです。
例えば、トイレに行っている間だけ考える、お風呂に入っている時に考えるなど、区切りをつけて考える時間を作ります。
立ち直るためのポイントは、それ以外の時間は思い出しても考えすぎない事です。
元カレのことを思い出す時間に、メリハリをつけその時間内だけ考えるようにしましょう。
感情を形にした後、消滅させる
あえて元カレのことを考える時間を設けたら、次にそのときの感情を言葉にしていきます。
紙に書いてみたり、スマホのメモ帳に打ち込んでみたり、とにかくその時思った事を何も考えずに感情のまま書き出すのです。
そして、書き出した紙や打ち出したメモファイルを最後に必ず消去します。
1度や2度繰り返しただけでは、感情が高ぶって終わるだけなので、これを数週間を目途に継続して行います。
初日は辛い気持ちが強かった想いも、日にちが経つにつれだんだんと書くことがなくなったり、冷静な気持ちが強まっていきます。
また、最後に消去する作業も心理的効果は大きく、書き出した自分の気持ちを消去する事で、まるで自分の気持ちも消去されたような錯覚を覚えるのです。
気分を変えて人が多い所で考えてみる
あえて元カレのことを思い出し続ける時間を設ける中で、一人でじっと考え続けるのが辛い事もあるでしょう。
そんな時には、気分を変える為にも考える場所を変えてみるのがおすすめですよ。
例えば、喫茶店に一人で行って美味しいコーヒーを飲みながら思い出に浸ってみたり、賑やかな公園で日差しを浴びながら考えてみたり。
1人で考えるという行動は同じでも、場所を変えるだけで自宅よりも外出先の方が不思議と明るい気持ちになれる効果も。
場所を選ぶ基準は、自分にとって心地よいと思う空間を選ぶ事。
好みの空間に身を置く事で、冷静になれたりポジティブな発想が生まれますよ。
男で受けた傷は男で癒す
辛い失恋から立ち直る方法で、やはり効果的なのが次の恋です。
いきなり誰かを好きになるのはもちろん難しいですが、とりあえず新たな出会いを探してみましょう。
失恋から立ち直る方法にも色々ありますが、男で受けた傷は男でしか癒せない部分があるのもまた事実。
信頼できる男友達に愚痴ったり、飲み会に参加したり、マッチングアプリを利用したり、別の男性と触れる機会を作ってみて下さい。
元カレだけではない数多くの男性がまだまだ存在し、色々な出会いがある事を思い出しましょう。
立ち直るために出会った男性とは長く続かないこともありますが、失恋の辛さを癒すために一時だけ力を借りるのもおすすめですよ。
もしかしたら、新たな出会いの中に元カレよりももっとあなたに合った男性との出会いもあるかもしれません。
失恋が辛いのは仕方ない!仕組みと立ち直り方法を知って乗り越えよう
失恋して3秒後にはもう元気いっぱいなんて人は、まずいません。
大抵の人にとって失恋は辛く、長ければ年単位で引きずる人もいるでしょう。
しかし、ただ闇雲に襲いかかる辛さに無防備でいては、心も体も傷つき疲れはててしまいます。
今回解説した失恋が辛いと感じる仕組みを知ると、なぜ自分が辛いのかが分かり、少し気持ちも楽になりますよ。
また、立ち直るための効果的な方法を使えば、回復を1日でも早めることもできます。
時間と共に必ず辛さからは抜け出せるので、失恋をバネに変えられる日がくるよう、辛さに負けないで下さいね。